似た意味の日本語の使い分け|助詞「は」と「が」の意味・使い方の違い【例文付き】

日本語の助詞「」と「」は中級学習者でも間違えやすい助詞です。

たとえば、学習者の中には

・「私はエマです」と「私がエマです」
・「猫は好きです」と「猫が好きです」

が、ほとんど同じ意味だと思っている方もいます。しかし、実際にはニュアンスに違いがあり、正しく使わないと相手に誤解を招くことがあります。

ここでは、「」と「」の意味や使い方の違いを、例文やイラストを使いながら、わかりやすく解説します。

実際にあった生徒さんの間違いと質問

生徒さんの間違い① 初級A2・英語話者

リサ
リサ

日本の機械品質すごいです。

えり
えり

日本の機械品質高いですか。

リサ
リサ

日本の機械品質高いです。

生徒さんの間違い② 中級A2・英語話者

ポール
ポール

日本へ行ったとき、たくさん美味しいものを食べました。
東京寿司を食べて、大阪お好み焼きを食べました。

えり
えり

東京ではお寿司を食べて、大阪ではお好み焼きを食べたんですね。

ポール
ポール

東京では寿司を食べて、大阪ではお好み焼きを食べました。

生徒さんの間違い③ 初級A2・英語話者

ポール
ポール

東京ではお寿司を食べて、大阪ではお好み焼きを食べました。
全部の食べ物美味しかったです。

えり
えり

全部の食べ物美味しかったんですね。

ポール
ポール

「全部の食べ物美味しかったです」はダメですか。どうして「全部の食べ物」ですか。

「全部の食べ物は美味しかったです」も文法的には正しいですが、この文脈では「全部の食べ物が美味しかったです」の方が自然です。なぜでしょうか。「は」と「が」の使い分けは下で説明します。

生徒さんの間違い④ 初級B1~B2・英語話者

マイク
マイク

テレビを見ていたとき、兄本を読んでいました。

えり
えり

マイクさんテレビを見ていたとき、お兄さん本を読んでいたんですね。

マイク
マイク

「私テレビを見ていたとき」は違いますか。「」と「」の使い方は難しいです。

・「私テレビを見ていましたが、兄本を読んでいました」
・「私テレビを見ていたとき、ソファに座っていました」は自然です。

でも、
・「私テレビを見ていたとき、兄本を読んでいました」は不自然です。
なぜでしょうか。「が」と「は」の使い分けは下で解説します。

助詞 は・が の意味と使い方

「は」と「が」の基本の意味


文の主題「対比」を表します。
・英語でいうと “As for(~について言えば)” のイメージです。
・e.g. 犬は好きですが、猫は苦手です。

文の主語「特定(排他)」を表します。
・英語でいうと “It’s A that… / focus on the subject” のイメージです。
・e.g. これは私が描いた絵です。

「は」

・主題・対比

 e.g. 犬は好きですが、猫は苦手です。

「が」
・主語・特定
 e.g. これは私が描いた絵です。

学習者のつまずきポイント

・学習者には「」と「」がどちらも主語のように見える。
 ➡正しくは、「が」が主語、「は」は主題。

・どちらを使っても文が通じることがあるため、違いがわかりにくい。
 ➡実際にはニュアンスが違う。その為、場合によっては、相手に誤解を招くことがある。

助詞「は」の意味と使い方

」は、文のテーマ(主題)を表す助詞です。「これからこの話をしますよ」という話題を出すときに使います。文脈によっては、対比の「」と言われることもあります。As for~

「私は日本に住んでいます」と言うとき、「私」について「日本に住んでいます」と説明している構造です。

「は」の例文

「は」を使った例文①

A:はじめまして。私は エマです。エンジニアをしています。よろしくお願いします。

B:はじめまして。(私は)ジョンです。よろしくお願いします。

私はエマ

私はエマ

「私はエマです」の「私は」は文章のテーマで「私について言えば」という意味です。「エマです」はテーマについての説明です。

「(私は)ジョンです」のように、話の内容や流れから明らかにわかるテーマについては省略されることが多いです。

「は」を使った例文

A:今日、テレビを見ましたか。

B:いいえ、今日は見ませんでした。

「今日はテレビを見ませんでした」の「今日は」には、対比の意味が含まれています。「今日はテレビを見ていませんが、他の日には見ました」「今日はテレビを見ませんでしたが、昨日は見ました」などのニュアンスを含んでいます。

「は」を使った例文

A:料理は好きですか。

B:食べるのは好きですが、作るのは苦手です。

「食べる」のと「作る」のをテーマにして、対比しています。

「は」を使った例文

毎朝6時には起きて、7時には朝ご飯を食べ始めます。

・「毎朝6時に起きて、7時に朝ご飯を食べ始めます」
→単純に時系列を述べているだけで、6時・7時に特別な焦点はありません。

・「毎朝6時には起きて、7時には朝ご飯を食べ始めます」
→「6時には」「7時には」と言うことで、時刻そのものに焦点(テーマ)が置かれるため、2つの時刻が独立して強調・対比されているように聞こえます。

「は」を使った例文

職場ではコーヒーを飲みますが、家では紅茶を飲みます。

「職場では」「家では」と言うことで、場所に焦点(テーマ)が置かれるため、それぞれの場所での習慣がはっきり区別され、対比されているように聞こえます。

「職場でコーヒーを飲みますが、家で紅茶を飲みます」と言うと、ネイティブには少し違和感があります。

助詞「が」の意味と使い方

」は、文の主語を表す助詞です。特定(排他)の「」と言われることもあります。

主語とは、

①文章中の動作をするものや人
②文章中の状態・様子になっているものや人

のことです。

例えば、「鳥鳴く」「赤ちゃん泣く」という文章の場合、「鳴く」「泣く」という動作をするものや人、つまり「鳥」「赤ちゃん」が主語になります。「花きれいだ」という文章の場合、「きれい」という状態になっている「花」が主語になります。

「が」の例文

「が」を使った例文

A:誰がこの絵を描きましたか。

B:私がその絵を描きました。

「誰」「私」は動作をする人である主語。「他の人ではなく、私が描きました」という意味で、特定(排他)を表します。

「が」を使った例文

A:どれが私のケーキですか。

B:これがAさんのケーキです。

「どれ」「これ」は主語。「他のものではなく、これがAさんのケーキです」という意味で、特定(排他)を表します。

「が」を使った例文

これは私が買っためがねです。

「これは」は、この文章のテーマで、「私が」は特定(排他)を表します。「他の人ではなく、私が買っためがねです」という意味です。

「が」を使った例文

エマさんが買った本は分厚いです。

『エマさんが買った』+「本は分厚いです」
「買った」の主語は「エマさん」なので「エマさんが買った」になります。
「他の人ではなくエマさんが買った本」という意味です。

「が」を使った例文⑤ 「従属節+主節」

私が勉強していたとき、弟はゲームをしていました。

従属節で「が」を使うとき

【補足(従属節)】と【メイン(主節)】の動作主が違う場合、【補足】では「が」を使って主語を明確にします。

【補足】「私が勉強していたとき」
【メイン】「弟はゲームをしていました」

私が勉強していたとき、弟はゲームをしていました
この文章には、二人の人が登場します。

二人の行動を【対比】したい場合は、次のように言えます。
・「そのとき、勉強していましたが、弟ゲームをしていました

・「そのとき、勉強していて、弟ゲームをしていました

しかし、この文は【対比】ではなく、【補足】+【メイン】のつくりになっています。

【補足】は【メイン】の背景・条件・理由・方法などを説明する部分です。この部分の主語が曖昧だとメインの意味がわかりにくくなるため、【補足】では「が」を使って主語を明確にします。

e.g. 「私テレビを見ていたとき」

もしここを「私は~、兄は~」とすると、文の構造が【対比】になってしまい、不自然になります。

【補足(従属節)】の例


時間・タイミング
・「~とき」:「私家に着いたとき、電話鳴りました」
・「~間に」:「母買い物に行っている間に、宿題を終わらせました」

理由・原因
・「~ので」:「雨降っていたので、傘を持って出かけました」
・「~から」:「雪降ったから、電車が(は)止まってしまいました」

など。

動作主が違う vs 動作主が同じ

・「私テレビを見ていたとき、兄本を読んでいました」(動作主が違う)
・「私テレビを見ていたとき、ソファに座っていました」(動作主が同じ)

・「妹走ったので、私走りました」(動作主が違う)
・「妹走ったので、疲れていました」(動作主が同じ)

まとめ

【補足】と【メイン】の動作主が違うときは、【補足】の主語を明確にするために「」を使う。

助詞 は・が の比較

は・が の比較① 主題と主語・特定の違い

白い花は きれいです。

・・・「白い花」は文章のテーマ。

白い花が きれいです。

・・・「白い花」は文章の主語。特定を表す。

「白い花は きれいです」の解説

箱の中に、いくつかのテーマが入っているとします。例えば、「白い花」「赤い花」「青い花」「黄色の花」というテーマが入っているとしましょう。そのテーマの中から、一つを選んで話します。今回は、「白い花」を選び、その花の説明をします。

白い花は/ きれいです。
文章のテーマ/ テーマについての説明

さて、箱の中には、他にも「赤い花」「青い花」「黄色い花」というテーマが入っています。そこから「白い花」だけを選んで話しているので、「白い花はきれいだけど、他の花はきれいじゃない」などのニュアンスが含まれることになります。話し手が白い花をテーマにして、他の花との対比を感じさせる文です。

例えば、こんな会話を想像してみましょう。

A:見てください!花がとってもきれいですよ!
B:はい、白い花はきれいですね(他の花はきれいじゃないですね)。

ただし、文脈によっては「白い花はきれいです」が単に「白い花は(一般的に)きれいです」という意味になることもあり、必ずしも対比になるわけではありません。

白い花はきれいだ
(他の花はきれいではない)

「白い花が きれいです」の解説

他のものではなく、白い花がきれいです」という意味です。

話し手がきれいだと思うものを特定して話している文です。

白い花が/ きれいです。
特定

A:見てください!花がとってもきれいですよ!
B:本当ですね。白い花が特にきれいですね!

のように、白い花に特定しているような感じです。

A:どの花がきれいですか?
B:白い花がきれいです。

という選択質問に対して「白い花が」と答えた場合は、白い花だけ(特定)がきれいという意味になりますが、「他の花はきれいじゃない」とまでは言っていない感じです。

白い花が特にきれいだ

A:花がきれいですね!

B:はい、白い花はきれいですね(他の花はきれいじゃないですね)。

A:花がきれいですね!

B:はい、白い花が特にきれいですね。

は・が の比較② 対比と特定の違い

【状況】みんなで使うリボンの色を決めようとしています。箱の中には、「赤・白・青・黄色」のリボンが入っています。

Aさん:赤・白・青・黄色の中で、どれがいい?

Bさん:白がいい!

Cさん:赤か黄色がいい!

Dさん:赤はいいけど・・・。

Eさん:赤はいいけど、青はだめ。

「白がいい」の解説

「白だけがいい」と特定しています。

白がいい

「赤か黄色がいい」の解説

「赤か黄色だけがいい」と特定しています。

赤か黄色がいい

「赤はいいけど・・・」の解説

「赤はいいけど、それ以外は全部だめ」もしくは「赤はいいけど、他に選ばれるとだめな色がある」などの意味になります。

赤はいい

「赤はいいけど、青はだめ」の解説

「赤」と「青」を選び比較しています。

赤はいいけど、青はだめ

は・が の比較③

A:はじめまして。私は エマです。エンジニアをしています。よろしくお願いします。

B:はじめまして。(私は)ジョンです。よろしくお願いします。

A:すみません。失礼ですが、エマさんですか。

B:いえ、違います。

C:私が エマです。

「私は エマです」の解説

「私」をテーマにして説明をしています。

私はエマ

「私が エマです」の解説

Bさんがエマさんだと間違えられたので、Bさんではくて「私がエマ」だと特定しました。

私がエマ

は・が の比較④ テーマ質問と特定質問

A:これは何ですか。

B:それはりんごです。

A:どれがりんごですか。

B:これがりんごです。

「これは何ですかーそれはりんごです」の解説

「これ」と「それ」はテーマ。「これ」について尋ね、「それ」について説明している。

これは何?

これは何?

「どれがりんごですかーこれがりんごです」の解説

「どれがりんごですか」も「これがりんごです」も特定を表す。

どれがりんご?

どれがりんご?

「を」の代わりに「は・が」を使うとき

は・が の比較⑤ +「~たい」

お茶が飲みたいです。

・・・(他の物ではなく)お茶が飲みたいです。

お茶は飲みたいです。

・・・お茶は飲みたいですが、他の物は飲みたくありません/コーヒーはあまり飲みたくありません など。

お茶が飲みたい

お茶が飲みたい

お茶は飲みたい

は・が の比較⑥ +「可能形」

ひらがなが書けます。

・・・(他の文字ではなく)ひらがなが書けます。

ひらがなは書けます。

・・・ひらがなは書けますが、片仮名は書けません/他の文字は書けません など。

は・が の比較⑦ +「好き」

犬が好きです。

・・・(他の動物ではなく)犬が好きです。

犬は好きです。

・・・犬は好きですが、猫は好きではありません/他の動物は好きではありません など。

犬が好き

犬が好き

は・が の比較⑧ +「欲しい」

この時計が欲しいです。

・・・(他の時計ではなく)この時計が欲しいです。

この時計は欲しいです。

・・・この時計は欲しいですが、あの時計はあまり欲しくありません/他の時計は欲しくありません など。

この時計が欲しい

この時計は欲しい

は・が の比較⑨ +「わかる」

この漢字の意味がわかります。

・・・この漢字の意味がわかります。

この漢字の意味はわかります。

・・・この漢字の意味はわかりますが、書き方はわかりません/使い方はわかりません など。

助詞 は・が を物語で理解する

は・が の使われている理由を考えてみましょう

ある小さな町に、シロという白い猫いました。

【AがBです】
・主に伝えたいのは「Aが」「誰が」「何が」。

「白い猫がいました」
・主に伝えたいのは「白い猫が」
 物語の始めとして、「何が」いたのかを特定している。


シロ、町のパン屋さんの前によくすわっていました。
パン屋のおじさん、毎朝シロに少しだけパンをくれます。

【AはBです】
・主に伝えたいのは「Bです」「何をしているのか」「何なのか」。

「シロは町のパン屋さんの前によくすわっていました」
・主に伝えたいのは「町のパン屋さんの前によくすわっている」こと。

「パン屋のおじさんは、毎朝シロに少しだけパンをくれます」
・主に伝えたいのは「毎朝シロに少しだけパンをくれる」こと。

➡「シロは」「パン屋のおじさんは」と二人がしていることを対比している構造。


「おはよう、シロ。今日冷たいね。」
おじさんそう言うと、シロ「にゃあ」と小さく返事をします。

【AはBがCです】
・主に伝えたいのは「BがCです」。

「今日は風が冷たいね」
・「今日」というテーマについての説明をしていて、主に伝えたいのは「風が冷たい」こと。

「風が冷たいね」
・主に伝えたいのは「何が」どういう状態なのか。


ある日、冷たい雪ふりました。
パン屋の前も真っ白です。

「冷たい雪が降りました」
・主に伝えたいのは「何が」起きたのか。


その朝、シロパン屋の前にいませんでした。
おじさん心配になって、町の中を探しました。

「シロはパン屋の前にいませんでした」
・主に伝えたいのは「パン屋の前にいなかった」こと。

「おじさんは心配になって、町の中を探しました」
・主に伝えたいのは「心配になって、町の中を探した」こと。


しばらく歩くと、公園のベンチの下で、シロ小さく丸くなっているのを見つけました。

この文章は「おじさんは」が省略されている。

「おじさんは、シロが小さく丸くなっているのを見つけました」
・主に伝えたいのは「(シロが)小さく丸くなっているのを見つけた」こと。
・「シロが」は「小さく丸くなっている」の主語。

「おじさんは、シロが小さく丸くなっているのを見つけました」
・文の中に文が入っている構造。主節「おじさんは、見つけました」の中に、従属節「シロが小さく丸くなっている」が入っている。

おじさん自分のコートをそっとシロの上にかけました。
「うちにおいで。お店の中であたたまろう。」

その日から、シロパン屋の中に住むようになりました。

助詞 は・が の違いをもう一度確認

「は」

・主題(話すときの気持ち:「Aについて話しますね」)

 ➡Let me talk about A.
 ➡「これからAの話をしますね」という話題を出す気持ち

・対比(話すときの気持ち:「AとBを比べて言いたい」)

 ➡ I’d like to compare A and B.

 ➡「Aは~ですが、Bは~です」と比べて言いたい気持ち

「私はエマです。エンジニアです」(主題)

「犬は好きですが、猫は苦手です」(主題・対比)

「が」

・主語(文の中で動作をする、または状態を表すものや人)
 例)Aが寿司を食べます。A eats sushi.

・特定・排他(話すときの気持ち:「AこそがBです!」)
 ➡It’s A that is B!

 ➡「他のものではなく、Aが!」という特定の気持ち。

「(他の人ではなく)私がエマです」(主語・特定)

「(他の動物ではなく)犬が好きです」(特定)

「これは、(他の人ではなく)私が描いた絵です」(主語・特定)

ポイント

「AがB」
主に伝えたいことが「誰が」「何が」

「AはB」
主に伝えたいことが「何をしているか」「どんな状態か」

私は日本に住んでいません。姉が日本に住んでいます。

▶「私は日本に住んでいません
→主に伝えたいのは「日本に住んでいない」こと。

▶「姉が日本に住んでいます」
→主に伝えたいのは「姉が」「誰が」

生徒さんの間違いについて検証

リサ
リサ

日本の機械品質すごいです。

えり
えり

・「日本の機械」をテーマに話すので「日本の機械」と言います。
・「日本の機械」について「品質」に特定して話しているので、「品質」はOKです。
・「品質が高い」と言うとさらに自然です。
・もしここで、「品質高い」と言うと、例えば「品質は高いけど、価格も高い」とか「品質は高いけど、デザインが良くない」など、何かネガティブな印象もあるように聞こえます。

リサ
リサ

日本の機械品質高いです。


ポール
ポール

日本へ行ったとき、たくさん美味しいものを食べました。
東京寿司を食べて、大阪お好み焼きを食べました。

えり
えり

「東京寿司を食べて、大阪お好み焼きを食べました」は、文法的には正しいですが、ネイティブには少し違和感があります。

「東京では」「大阪では」と言うと、それぞれの場所に焦点が置かれ、対比がよりはっきりします。

ポール
ポール

東京では寿司を食べて、大阪ではお好み焼きを食べました。
全部の食べ物美味しかったです。

えり
えり

「全部の食べ物は美味しかったです」は文法的には正しいですが、「全部の食べ物美味しかったです」の方が自然です。

「全部の食べ物は美味しかったです」と言うと、例えば「美味しかったけど、見た目はあまり良くなかった」とか「美味しかったけど、高かった」など、何かネガティブな印象もあるように思わせることがあります。

ポール
ポール

日本へ行ったとき、たくさん美味しいものを食べました。
東京では寿司を食べて、大阪ではお好み焼きを食べました。
全部の食べ物美味しかったです。


マイク
マイク

テレビを見ていたとき、兄本を読んでいました。

えり
えり

この文は、対比ではなく【補足(従属節)】+【メイン(主節)】のつくりになっています。
【補足】と【メイン】の動作主が違うので、主語を明確にするために【補足】に「が」を使います。

【メイン】「兄は本を読んでいました」に、【補足】「私がテレビを見ていたとき」をくっつけます。

マイク
マイク

なるほど。わかりました!
テレビを見ていたとき、兄本を読んでいました。

練習問題(は・が)

練習問題(は・が)①

(  )内には「は」か「が」が入ります。どちらか適切なものを選んでください。

解答例

A:エマさんどの方ですか。(テーマ)

B:私エマです。(特定)


その他の例文①:

A:どちらエマさんですか。(特定)

B:あちらエマさんです。(特定)

その他の例文②:

A:あなたはどなたですか。(テーマ)

B:私はエマです。(テーマ)

解答例

日本に住んでいますが、弟アメリカに住んでいます。(テーマ)


その他の例文:

A:アメリカに住んでいるのお兄さんですか。(テーマ)/アメリカに住んでいるのお兄さんですか。(特定)

B:いえ、兄日本に住んでいます。(テーマ)

アメリカに住んでいます。(特定)

解答例

エマさん結婚したのを誰も知りませんでした。


▶「結婚した」の主語なので「エマさん」になります。

解答例

この白い花桜ですか(テーマ)/この白い花桜ですか(特定)

それとも、あのピンクの花桜ですか。(特定)


その他の例文①:

A:白い花とピンクの花、どちら桜ですか。(特定)

B:ピンクの花桜です。(特定)

その他の例文②:

白い花とピンクの花あります。どちら桜なのかわかりません。

解答例

アメリカから留学生来ました。その留学生17歳で、名前マイクです。


▶「来ました」の主語なので、「留学生が」となります。まず、「誰が」という情報を示しています。
▶次に、「留学生は」と言ってテーマを示して説明、「名前は」と言ってテーマを示して説明を続けています。

解答例

マイクさんくれたお土産クッキーでした。


▶「(他の人ではなく)マイクさんがくれた」と言って誰がくれたのかを特定しています。「くれた」の主語なので「マイクさんが」になります。

練習問題(は・が)②

次の質問に対する答えを選んでください。

解答例

A:雨は降っていますか。

B:はい、雨は降っています。

解答例

A:何が降っていますか。雨ですか。雪ですか。

B:雨が降っています。

解答例

A:Bさんの家は、駅から近いですか。

B:はい、私の家は駅から近いです。

解答例

A:Bさんの家とCさんの家、どちらが駅から近いですか。

B:私の家のほうが駅から近いです。

解答例

A:Bさんの家もCさんの家も、駅から遠いですか。

B:私の家は駅から近いです。


▶「私の家は駅から近いです」は、「私の家は駅から近いですが、Cさんの家は駅から遠いです」というニュアンスを含みます。

宿題(は・が)

練習問題です。挑戦してみてくださいね。良かったら、答え合わせを私と一緒にしてみませんか?私はオンラインで日本語講師をしています。

①私はコーヒー(  )好きです。


②このケーキ(  )おいしいけど、ちょっと高いです。

③昨日来た人(  )新しい先生です。


④この問題(  )ちょっと難しいです。


⑤誰(  )あなたにそのことを話したんですか。


⑥日本で一番高い山(  )富士山です。

⑦今日(  )雨(  )降っています。

⑧猫(  )ベッドの上で寝ています。

⑨私はお寿司(  )好きですが、刺身(  )あまり好きではありません。

次の文章のニュアンスの違いを説明できますか。

①「犬は好きです」

②「犬が好きです」

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