断るときの遠回し表現

日本人は、はっきり断らないことが多い気がします。

日本人は、相手を傷つけないように、はっきり断らずにやわらかく言うことが多いです。これが日本語の遠回し表現です。
日本人は、何かを断るときに「行きません」「できません」とはっきり言うと、相手に冷たい印象を与えてしまうことがあるため、「ちょっと予定がある」「行けたらいく」など、やんわりとした言い方で断ることが多いです。
日本語の遠回し表現は、相手への思いやりから生まれた言い方です。
このページでは、日本人が日常生活でよく使う「断るとき」の遠回し表現の意味・本音・使い方の違いを例文付きでわかりやすく紹介しています。
断るときの遠回し表現
これらは、日本語の会話によく出てくる「断るとき」の遠回し表現です。
・ちょっと、予定があるんです
・その日はちょっと・・・
・行けたら行きます
・ちょっと、考えてみます。
・ちょっと、難しいかもしれません
これらの表現には、「はっきり断らない」➡「相手を悲しませない」➡相手への思いやりが含まれています。
同じ言葉でも、「遠回しに断っている」ときと「本音で言っている」ときがあります。声のトーン、表情、文の続き方で気持ちを読み取ることが大切です。
例文で学ぶ「断るとき」の遠回し表現|本音と建前
A:今週末、一緒に映画見に行かない?
B:あ~、今週末はちょっと予定があるんだ。ごめんね!また今度。

ちょっと予定がある・また今度
本音:あまり行きたくない/今は気分じゃない。
▶「ちょっと予定がある」は直接断らずに避ける表現です。日本語では、「行きたくない」と言わずに「予定がある」「また今度」とやんわり距離を置く表現をよく使います。
【似た表現】
「しばらくちょっとバタバタしてて・・・」
A:明日、ランチ行かない?
B:ごめん、明日はちょっと予定があるんだ。でも、明後日なら行けるよ!
「明後日なら」など、代替案を出すのが特徴です。
・「明日はちょっと予定があるんだ」
➡やんわり断っている(曖昧で続きがない)
・「明日はちょっと予定があるんだけど、明後日なら行けるよ!」
➡本当に予定がある(前向き・具体的)
A:今度の日曜日にちょっと手伝ってもらえないかな?
B:ごめん、今度の日曜日はちょっと・・・。

その日はちょっと・・・
本音:手伝いたくない/いけない。
▶「ちょっと・・・」で文を途中で止める言い方です。日本人には、断りの理由を最後まで言わないことで、相手に察してもらいたいという文化があります。
A:明日来られますか?
B:行けたら行きます!

行けたら行く!
本音:行かない/行く気はほとんどない
▶表面上はポジティブに聞こえますが、実際には「行かない」の意味になることが多いです。やんわり断る定番のフレーズとも言えます。日本人が「行けたら行く」と言われたら、「ああ、来ない可能性が高いな」と察します。
【似た表現】
「時間があったら行きます」
A:新しいサークル、一緒に入らない?
B:うーん、ちょっと考えてみるね。

考えてみるね
本音:多分入らない
▶「考えてみる」と言いつつ、実際には考えるつもりがないことが多いです。相手を傷つけないためのやわらかい断り表現の一つです。
【似た表現】
「考えておくね」
A:これ、明日までに終わらせられる?
B:うーん、ちょっと難しいかも。

ちょっと難しいかも
本音:無理/できない
▶「難しいかも」と言いながら、実際には「できない」とほぼ同じ意味になることが多いです。「ちょっと」「かも」を使うことで直接的な否定を避けています。
【似た表現】
「うーん、どうかな」
「頑張ってはみるけど・・・」
「遠回し表現」を理解するコツ
上で紹介した表現はすべてが建前とは限りません。会話全体のトーンや、補足の言葉(前向き・具体的な言葉)があるかないかで、ある程度本音かどうかを判断できます。
・日本人は、「直接断る」よりも「やんわり伝える」ことを好みます。
・「ちょっと」「かも」などの言葉が出たら、遠回し表現かもしれません。
・声のトーンや、その後の一言(代案・前向きな補足)で本音かどうか判断しましょう。

