理解します・わかります（理解する・わかる）の違いは何ですか。
「理解します（理解する）」と「わかります（わかる）」はどういう意味ですか？
「理解します（理解する）」と「わかります（わかる）」の使い方はどう違いますか。
日本語では、知識や内容を把握することを表すときに「理解する」と「わかる」を使います。
英語では、「理解する」も「わかる」も “to understand”と翻訳されることがありますが、ニュアンスや使い方には違いがあります。
ここでは、それぞれの意味・性質・使い方をわかりやすく整理し、例文も紹介しています。
「理解する」「わかる」の意味の違いを知って、しっかり使い分けましょう。
にほんごでは、ちしきや ないようを はあくすることを あわらわすときに「りかいする」と「わかる」をつかいます。
えいごでは、「りかいする」も「わかる」も ”to understand”と ほんやくされることが ありますが、にゅあんすや つかいかたには ちがいがあります。
ここでは、それぞれのいみ・せいしつ・つかいかたを わかりやすく せいりし、れいぶんも しょうかいしています。
「りかいする」「わかる」の いみの ちがいを しって、 しっかり つかいわけましょう。
理解する とは
「理解する」とは、内容を考えて納得する行為のことです。「どうしてそうなるのか」を考えて納得する行為です。to understand, to comprehend
「りかいする」は、ないようを かんがえて なっとくする こういのことです。「どうしてそうなるのか」を かんがえて なっとくする こういです。
「理解する」の例文
問題の解き方を理解しました。
もんだいの ときかたを りかいしました。
問題の解き方を理解した
文章を何度も読んで、内容を理解しました。
ぶんしょうを なんども よんで ないようを りかいしました。
文章の内容を理解した
彼の気持ちが理解できます。
かれの きもちが りかいできます。
彼の気持ちが理解できる
「わかる」 とは
「わかる」とは、頭の中に内容が入っている状態、理解している状態を表します。to understand, to know, to get
「わかる」とは、あたまの なかに ないようが はいっている じょうたい、りかいしている じょうたいを あらわします。
「わかる」の例文
その問題の答えがわかりました。
そのもんだいの こたえが わかりました。
その問題の答えがわかった
日本語の文法のルールがわかりました。
にほんごの ぶんぽうの るーるが わかりました。
日本語の文法のルールがわかった
彼の話の意味がわかりました。
かれの はなしの いみが わかりました。
彼の話の意味がわかった
「理解する」と「わかる」の比較
彼が怒っている理由を理解しました。（行為・プロセス）
・・・「なぜ怒っているのか」を考えて納得した。
彼が怒っている理由がわかりました。（結果・状態）
・・・怒っている理由が頭に入っている。
彼が怒っている理由がわかった
自転車の乗り方を理解しました。（行為・プロセス）
・・・「なぜバランスがとれるのか」「なぜペダルをこぐと前に進むのか」を考えて納得した。
自転車の乗り方がわかりました（結果・状態）
・・・自転車に乗る方法や手順が頭に入っている。
自転車の乗り方がわかった
彼の気持ちを理解することができます。（行為・プロセス）
・・・「理解する」は「行為」なので、「できる」と一緒に使うことができる。
間違い
彼の気持ちをわかることができます。
・・・「わかる」は「状態」なので、「できる」と一緒に使うことができない。
彼の気持ちを理解することができる
「理解する」と「わかる」の違い
「理解する」・・・内容を考えて納得する行為【行為・プロセス】
「わかる」・・・頭の中に内容が入っている状態【結果・状態】
「2 × 3＝6」の理由を理解した。・・・なぜそうなるのか、計算の仕組みを考えて納得した。
「2 × 3＝6」がわかる。・・・答えが頭に入っている状態。
