～おきに・～ごとに の違いは何ですか。
「～おきに」と「～ごとに」はどういう意味ですか？
「～おきに」と「～ごとに」の使い方はどう違いますか。
日本語では、間隔を表すときに「～おきに」「～ごとに」といった表現をつかいます。
英語では、「～おきに」も「～ごとに」も “every ～”と翻訳されることがありますが、ニュアンスや使い方には違いがあります。
ここでは、それぞれの意味・性質・使い方をわかりやすく整理し、例文も紹介しています。
「～おきに」「～ごとに」の意味の違いを知って、しっかり使い分けましょう。
にほんごでは、かんかくを あらわすときに「～おきに」「～ごとに」といった ひょうげんを つかいます。
えいごでは、「～おきに」も「～ごとに」も “every ～”とほんやくされることが ありますが、にゅあんすや つかいかたには ちがいがあります。
「～おきに」「～ごとに」の いみの ちがいを しって、 しっかり つかいわけましょう。
～おきに とは
「～おきに」は、「ひとつおいて次」という間隔をあけて、同じことを繰り返すことです。イメージとしては点と点の間隔で、間隔を意識した表現です。every other ～
「～おきに」は、「ひとつおいて次」という かんかくを あけて、おなじことを くりかえすことです。いめーじとしては、てんと てんの かんかくで、かんかくを いしきしたひょうげんです。
にちじょうせいかつで よく つかわれます。
「～おきに」の例文
10分おきに電車が来ます。
10ぷんおきに でんしゃが きます。
10分おきに電車が来る
6時間おきに薬を飲みます。
6じかんおきに くすりを のみます。
6時間おきに薬を飲む
1日おきに花に水をあげています。
1にちおきに はなに みずをあげています。
1日おきに花に水をあげる
「～ごとに」 とは
「～ごとに」は、ある期間や単位を「ひとつのブロック」として、その区切りが終わる度に同じことを繰り返すことです。イメージとしては、かたまりで区切る感じで、区切りを意識した表現です。every ～
「～ごとに」は、あるきかんや たんいを「ひとつの ぶろっく」として、そのくぎりが おわるたびに おなじことを くりかえすことです。いめーじとしては、かたまりで くぎるかんじで、くぎりを いしきした ひょうげんです。
「～ごとに」の例文
オリンピックは4年ごとに開催されます。
おりんぴっくは 4ねんごとに かいさいされます。
オリンピックは4年ごとに開催される
3ページごとに 写真が載っています。
3ページごとに写真が載っている
りんごを2個ごとに袋に入れます。
りんごを 2こごとに ふくろに いれます。
りんごを2個ごとに袋に入れる
「～おきに」と「～ごとに」の比較
1時間おきに休憩します。
・休憩と休憩の間に1時間あけて休憩する。
・（およそ1時間ごとに間をあけて休む感じ）
・勉強や作業の合間に休む話など。
1時間ごとに休憩します。
・1時間ずつ区切って休憩する。
・（きっちり決まった時間に休む感じ）
・工場の作業のスケジュールなど。
1時間おきに休憩する
「～おきに」≠「～ごとに」
①「1日おきにゴミを出す」＝「2日ごとにゴミを出す」
「1日おき（間に1日あける）」＝「2日ごと（2日を1セット）」
②「2日おきにゴミを出す」＝「3日ごとにゴミを出す」
「2日おき（間に2日あける）」＝「3日ごと（3日を1セット）」
※厳密にはここで示したとおり「～おきに」と「～ごとに」の意味は違うのですが、現代では「～ごとに」と同じ意味で「～おきに」を使う人も多く注意が必要です。
例えば、厳密には「4年ごとにオリンピックが開催される」「3年おきにオリンピックが開催される」が正しい表現なのですが、「4年おきにオリンピックが開催される」と言う人もいます。これは、以下のように「～おきに」＝「～ごとに」になる単位があることからきているようです。
「～おきに」＝「～ごとに」
「時間」「分」「秒」の他、「メートル（m）」「キロメートル（km）」「フィート（ft）」「マイル（mi）」など。
「3時間おきに休憩する」＝「3時間ごとに休憩する」
3時間おき（間に3時間あける）＝3時間ごと（3時間を1セット）
